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放送設備


放送設備とは、放送設備とは、建物内や敷地内の特定または広範囲のエリアに向けて、音声や映像などの情報を伝達するためのシステム一式を指します。一般的には、オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場、マンションなどの施設で利用される、構内放送(PA:Public Address) システムを指すことが多いです。

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役割目的具体的な使用例
情報伝達・業務連絡日常的な業務や情報伝達を効率化する。社員・スタッフへの呼び出し、定時連絡、営業時間のお知らせ。
緊急時の安全確保火災や地震などの緊急時に、迅速かつ的確に避難を誘導する。非常放送(法的に設置が義務付けられる場合がある)、防災訓練の指示。
環境演出(BGM)施設内の雰囲気作りや、利用者の心理的な快適性を高める。ショッピングモール、病院、ホテルの館内BGM。
時報・定時放送施設内の時間の正確性を保ち、業務のリズムを作る。始業・終業のベル、休憩時間のチャイム。

放送設備は、音源の入力からスピーカーでの出力まで、複数の機器で構成されます。

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構成要素役割
アンプ(増幅器)音声信号を、スピーカーを鳴らすために必要なレベルまで増幅する装置。放送設備の心臓部です。
ミキサー(混合器)マイク、CDプレイヤー、PCなど、複数の音源からの信号を適切なバランスで混合し、アンプへ送る装置。
マイク放送室や案内カウンターに設置され、音声を入力する機器。ハンドマイク、卓上マイク、ワイヤレスマイクなどがある。
スピーカー増幅された電気信号を、音として空間に放出する機器。設置場所や用途に応じて種類が選ばれる
選局盤・操作盤放送したいエリア(例:1階、2階、駐車場など)をボタンで選択し、特定のエリアにのみ放送を行うための制御装置。
非常放送設備通常の業務放送とは別に、火災報知機などと連動し、緊急時に自動で避難放送を流すための専用システム。消防法で定められた基準を満たす必要がある。

スピーカーは、建物の構造や環境に合わせて最適なものが選定されます。

スピーカーの種類と設置場所
  • 天井埋込型スピーカー:オフィスや店舗など、美観を損なわず広範囲に音を届けたい場所に最適です。
  • 壁掛型スピーカー:廊下や教室、小規模な部屋などに設置されます。
  • 屋外型/ホーンスピーカー:駐車場、グラウンド、工場などの屋外や騒音の多い場所で使用され、遠くまで大音量を届けます。
  • 線路型スピーカー:廊下など細長い空間で、音を均一に届けたい場合に利用されます。

近年では、IPネットワークと連携し、インターネット経由で音源を配信したり、スマートフォンやPCから放送を行ったりできるIP放送システムの導入も進んでいます。

放送設備のよくある質問


既存の古い放送設備を入れ替える際、配線もすべてやり直す必要がありますか?

状況によりますが、多くのケースで既存の配線を活かしたまま機器のみを入れ替えることが可能です。特にスピーカーの配置やケーブルの経路はそのまま利用できることが多いため、工事費用や工期を大幅に短縮できます。ただし、非常放送に関わる配線や老朽化が著しい配線については、安全と法令遵守のため入れ替えを推奨する場合があります。現地調査で最適な方法をご提案します。

放送設備を導入する際、BGMや時報の音源に関する著作権処理はどのように行えばよいですか?

BGMとして市販のCDやストリーミングサービスを利用する場合、施設内での利用には別途、著作権管理団体(JASRACなど)への申請と利用料の支払いが必要になるケースがほとんどです。弊社では、著作権フリーで商業利用が可能なBGM配信サービスのご紹介や、お客様の利用形態に合わせた著作権申請に関するアドバイスも行い、法令を遵守した運用をサポートいたします。

放送設備を設置することで、テナントや住民にどのような具体的なメリットを提供できますか?

放送設備は、緊急時対応以外の面でもメリットがあります。例えば、マンションでは管理組合からの重要事項の連絡や、ゴミ出し時間などのアナウンスを正確に伝えることができます。商業施設では、迷子の呼び出しタイムセールの告知をスムーズに行え、テナントの売上向上顧客サービスの向上に貢献します。

新たに施設を建設するのですが、非常放送設備に関して、消防法建築基準法で具体的に遵守すべき点(音圧レベルなど)は何ですか?

非常放送設備は、人命に関わるため厳格な基準があります。消防法では、火災時に確実に避難を誘導できるよう、各フロアで規定以上の音圧レベル(例:75dB以上) を確保することが義務付けられています。弊社では、設計段階で専門のシミュレーションを行い、建物の構造や材質を考慮した上で、法令を確実にクリアできるスピーカー配置計画とアンプ容量を設計いたします。

施設内に設置された監視カメラやセンサー異常検知信号と放送設備を連携させ、自動で特定の警告メッセージを流すことは可能ですか?

はい、可能です。IP放送システムを導入することで、監視カメラやセンサー、入退室管理システムなどの他のICTインフラと連携させることができます。例えば、非常階段で不正なドア開閉を検知した場合、そのエリアにだけ**「立ち入らないでください」という自動音声メッセージ**を流すなど、異常発生時に人手を介さずに迅速な初期対応を実現する高度な自動化設計が可能です。

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